レーザー物理学(大学院生対象)

レーザーの動作原理を物理的に説明します。講義を通して、レーザーの原理が分かるようになります。また、それに付随して必要な予備知識の説明をします。レーザーの具体的な使い方などを知りたい場合はこの講義を聴いてもあまり意味はありません。

レーザーは、物質と光の相互作用を利用した装置なので、レーザーの動作原理を説明するには予備知識が多く必要となります。従って、講義の2/3くらいは予備知識ばかりの説明になり、レーザー自体はなかなか出てきません。

予備知識としてこの講義で取り扱うのは、電磁光学・物質と光の相互作用(量子エレクトロニクス)です。この予備知識はレーザーを説明するうえで必要なものですが、レーザーと関係なくても結構重要な知識が多くあります。

講義を聴くにあたって、量子力学と電磁気学の知識を必要とします。必要なレベルは、量子力学に関しては摂動論、電磁気学に関しては電磁波についてです。あと、光学の知識もあると望ましいですが、必要なことは講義で説明します。

講義はパソコンを使って行いますが、式変形などでよくホワイトボードも使います。講義中に使ったスライドはkeio.jpでダウンロードできるようにします。パスワードが必要ですが、最初の講義のときに言います。

必ず毎回出席しましょう。毎回出席できない場合はおそらく講義内容が理解できないと思います。

レポートを毎回課します。次の講義の開始前に必ず提出してください。レポートの解説を次の講義の最初に行いますので、締め切り後の提出は一切認めません。必ず本人が提出してください。代理提出は認めません。

出欠をとることがあります。特に提出レポートの部数と出席者の人数が違うときには必ず出欠をとります。

評価は毎回のレポートの結果によって行います。レポートを毎回提出して、毎回出席しても、レポートの内容次第で不合格になることはあり得ます。

希望者には期末に面接をします。面接によって成績が変わることもあります。

2021年度以降はいろいろと事情(特に授業の進め方について)が変わるので、ここに書いたことがそのまま当てはまるとは限りません。