慶應義塾大学理工学部

物理学科

〒223-8522 神奈川県横浜市港北区日吉3-14-1
TEL 045-563-1141 / FAX 045-566-1672

江藤 幹雄


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教授・理学博士

居室 : 22 棟 208A 号室

電話 : 内線 47823 / 外線直通 045-566-1676

e-mail : eto@rk.phys.keio.ac.jp


担当授業
春学期 水・金、1限 物理学A 理工学部、1年生 (クラス: ア〜コ);
クォーター制の前半
水・金、1限 物理学B 理工学部、1年生 (クラス: ア〜コ);
クォーター制の後半
月、2限 量子力学第2 物理学科3年生
秋学期 月、1限 量子力学第1 物理学科2年生
火、2限 多体系の量子論 大学院生

4年生の卒業研究について


研究の概要
  1. 固体物理学、物質科学
  2. メゾスコピック系、半導体ナノ構造の物理学
  3. 量子ドットにおける電子状態、伝導特性、近藤効果、 スピン制御の研究
研究室紹介ビデオ: You Tubeへのリンク.


半導体微細加工技術の発展によって、ナノメートル・スケール (1〜100nm) の 微小な系が作られるようになりました。そのような系は、 原子・分子のミクロな世界 (0.1nm程度)と、我々が日常生活をしている マクロな世界 (1m程度) の中間の大きさで、 メゾスコピック系と呼ばれています。

原子・分子のミクロな世界の物理法則は「量子力学」で記述され、 電子は波と粒子の両方の性質を示します。 メゾスコピック系では、電子の量子力学的性質を反映した新しい物理現象が 次々と見つかっています。現在活発に研究がおこなわれている 物性物理学のフロンティアです。

ナノスケールの小さな箱、量子ドット、 に電子をつめる。すると電子は離散的なエネルギー準位を下から占有して 「人工原子」が作られます。人工原子の電子状態、電気伝導特性、近藤効果など の研究に、特に力を入れています。

電子はスピンという小さな磁石の性質を持ちます。人工原子のスピンを 制御する研究は、量子コンピュータースピントロニクスへの応用に とっても重要です。そんな未来の技術のための基礎研究を理論面から おこなっています。


著書


解説記事


最近の発表論文

●量子ドットにおける近藤効果 (1) ABリング中の量子ドット系

●量子ドットにおける近藤効果 (2) 強磁性体リード、複数準位、etc.

●カーボンナノチューブのトポロジカル物性

●半導体中のスピン軌道相互作用、半導体ナノ構造によるスピン注入

●量子ドット中の電子格子相互作用、光学フォノンレーザーの提案

●タイプII半導体量子ドット・量子リングにおける光学AB効果

●半導体で作った人工原子 (量子ドット) の電子状態、輸送特性


その他

●JST-CREST [量子技術] 量子状態の高度な制御に基づく革新的量子技術基盤の創出: 「半導体非局在量子ビットの量子制御」(研究代表者: 山本倫久) のメンバーです。

●雑誌 「固体物理」(アグネ技術センター) の編集委員を務めています。

●2017年、American Physical Society (米国物理学会) journals の Outstanding Refereeに 選ばれました。