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ニュートリノの「CP位相角」が取り得る値を大きく制限

プレスリリースを掲載しました。

【プレスリリース】ニュートリノの「CP位相角」が取り得る値を大きく制限 -粒子と反粒子の振る舞いは異なるか?-

https://www.st.keio.ac.jp/clips/20200416_01.html
【プレスリリース】ニュートリノの「CP位相角」が取り得る値を大きく制限 -粒子と反粒子の振る舞いは異なるか?-​

 T2K実験国際共同研究グループは、ニュートリノのCP位相角が取り得る−180 度から 180 度の範囲から、おおよそ半分近くとなる−2 度から 165 度の領域を 99.7%の信頼度で排除するこ とに成功しました。ニュートリノが空間を伝わるうちに別の種類のニュートリノに変化するニュ ートリノ振動という現象において、CP位相角は「粒子と反粒子の振る舞いの違い」の大きさを 決めています。ニュートリノの基本的性質を示す量の 1 つであるCP位相角は、これまで全く値 がわかっていませんでしたが、世界で初めて制限を与えることに成功しました。

 慶應義塾大学理工学部物理学科 西村康宏准教授らが推進するT2K実験は、12 カ国から約 500 人が参加する国際共同研究で、大強度陽子加速器施設J-PARCから生成したニュートリ ノを 295 キロメートル離れた岐阜県飛騨市スーパーカミオカンデで観測しています。2018 年ま でに取得したデータを用いたこの研究成果は、2020 年 4 月 16 日に総合学術雑誌「ネイチャー」 で掲載されました。

  本研究と結果の詳細な情報については、以下をご覧ください。

 東京大学宇宙線研究所
  http://www.icrr.u-tokyo.ac.jp/news/8798/ (日本語)
  http://www.icrr.u-tokyo.ac.jp/en/news/8799/ (英語)
 高エネルギー加速器研究機構
  https://www.kek.jp/ja/newsroom/2020/04/16/0000/ (日本語)
  https://www.kek.jp/en/newsroom/2020/04/16/0000/ (英語)

詳細説明(PDF)
https://www.keio.ac.jp/ja/press-releases/files/2020/4/16/200416-1.pdf

プレスリリース本文
https://www.st.keio.ac.jp/clips/20200416_01.html
プレスリリース   2020/04/16   nishimura
タグ:研究成果

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