慶應義塾大学 理工学部 物理学科
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岡 朋治
名前 岡 朋治(オカ トモハル)
居室 22 棟 106B 号室
E-mail メールアドレス
専門分野 宇宙物理学
研究室 岡研究室
宇宙空間に広がる希薄な「星間物質」は、星形成を始めとする宇宙における様々な活動性の源です。私達は、主に電波望遠鏡を使用したミリ波サブミリ波帯のスペクトル線観測に基づいて、銀河系内および系外銀河中の星間物質の観測的研究を行っています。観測技術の発展により、現在では電波からγ線に至る全ての周波数帯で天体観測が可能になりました。ヘテロダイン方式を採用する電波観測では、他の周波数帯に比べて圧倒的に高い周波数分解能が実現されます。星間物質中の原子・分子が放射するスペクトル線を高周波数分解能で観測することにより、その分布・物理状態・化学組成とともに詳細な運動状態まで知ることができます。研究室では、次の2つのテーマを主軸に研究を進めています。
1. 銀河中心核の活動性
多くの銀河はその中心に巨大ブラックホールを有し、そこに星間物質が落ち込む事によって強烈なエネルギーを放射するものを「活動銀河中心核」と呼びます。中心核巨大ブラックホールは、銀河中心部で起きた爆発的星形成(スターバースト)に伴って誕生した多くのブラックホールが合体することにより形成・成長したと考えられています。活動銀河中心核およびスターバースト現象の解明に向けて、主に我々の銀河系中心核の観測的研究を進めています。
2. 星間物質の進化
銀河内の希薄な星間物質は、渦状腕などの大規模構造との遭遇、超新星衝撃波の通過等により、集積・圧縮されます。星間物質が大量に集積した領域は分子雲と呼ばれ、その自己重力によって分裂・収縮して濃密な「コア」を形成します。星はこのような高密度コア内部で形成されます。誕生した大質量の星はその強烈な紫外線により、周囲の星間物質を加熱・圧縮・解離します。このような星間物質の様々な物理状態・化学組成の時間変化を、観測的手法に基づいて研究しています。 また、超伝導受信機を搭載した小型サブミリ波望遠鏡の開発も行っています。新しい観測装置によって、想像すらしていなかった全く新しい宇宙像が得られる事を期待しています。
  
研究キーワード
ミリ波サブミリ波天文学、銀河系中心、星間物質、星形成、超伝導受信機
学生へのメッセージ
研究において基本となるのは、やはり物理学の基礎の理解です。しっかり勉強しましょう。でも学力が全てではありません。実験・観測には体力も必要です。人間性も磨きましょう。それには遊びも大切ですが、あまり羽目を外さないように。お酒はほどほどに。歩きタバコはやめましょう。
詳細につきましては、慶応義塾大学ホームページ内の
慶応義塾研究者情報データベース」をご利用ください。
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