FACULTY教職員紹介
私は主に2つの分野を研究しています。 ひとつは、一般相対論と重力です。一 般相対論によって、宇宙の始まりや重力崩壊の結果として時空に特異点が発生 すること、および、 因果的に異常な領域(ブラックホール)の存在が予言さ れます。これらの特異点やブラックホールの性質を主に数理的な方法で調べて います。その他、物質を使った疑似ブラックホールや、2次元以上の広がりを もつ物体の運動にも興味を持っています。 もうひとつは, 量子情報理論と量子計算理論です。量子的な相関を用いること により、通信や計算が従来よりも効率的に行える場合があることがわかってき ています。 通信や計算の効率性を、幾何学的な距離などと結びつけることに より、通信や計算の最適な方法を求める実用的な手段を構築したり、効率性に ついての統一的な理解を得るということを目的にしています。これらは量子力 学をより深く理解することにもつながります。
研究キーワード
一般相対性理論、宇宙論、ブラックホール、量子情報理論、量子計算理論
学生へのメッセージ
物理学は、われわれをとりまく世界のなかで普遍的に成りたっていることがらを、人間が持っている論理性と抽象性を用いて明らかにしていく学問です。そのような世界の見かたはすべての人にとって有用だと思われます。
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