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名前 |
福嶋 健二(フクシマ ケンジ) |
居室 |
22 棟 204A 号室 |
E-mail |
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専門分野 |
理論物理学 |
研究室 |
理論研究室 |
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我々の身の回りの物質は原子の組み合わせに
よってできています。原子は原子核と電子の
組み合わせによってできています。さらに原子核は
陽子と中性子の組み合わせによってできています。
それでは陽子や中性子は何の組み合わせによって
できているのでしょうか?
自然界には4つの力が存在します。そのうち
「強い相互作用」は、量子色力学(QCD)と
呼ばれるゲージ理論で記述されることが知られています。
量子色力学の主役は、クォークという電子に似た物質と、
グルーオンという光子に似たゲージ粒子です。
陽子はアップクォークが2つ、ダウンクォークが1つ、
中性子はアップクォークが1つ、ダウンクォークが2つ
からできています。クォーク同士を糊のように
くっつけているのがグルーオン(glue=接着剤が語源です)
です。
グルーオンは光子と違って、1つから2つや3つに
分裂したり、逆に2つや3つのグルーオンが1つに
くっついたりします。エネルギーの高い(高速で
運動している)粒子は、量子力学的に仮想粒子励起の
雲をまとっているので、高エネルギーグルーオン1つ
を考えると、実は低エネルギーグルーオンが大量に
くっついていることになります。このように
非線型性と量子力学があわさると、何もないような
状態に、本当は豊かな物理的内容が含まれている
ことが分かります。さらに例を挙げれば、我々の身の
回りの物質の「質量」も、真空がクォークと
反クォークで満たされていることが起源となって、
量子力学的に生み出されたものです。
私が専門に行っている研究では、このような
クォークとグルーオンから成る物質、特に
「クォーク・グルーオン・プラズマ」と呼ばれる
物質の性質全般を、理論的に調べています。
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量子色力学(QCD)、クォーク・グルーオン・プラズマ、相転移/相構造 |
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物理学を「研究」するということは、人類の叡智
の高みに向かって歩み、頂上にひとつ石を積むことです。
まずは高みを目指す気力・体力(比喩ではなく本物の
体力)を養ってください。
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詳細につきましては、慶応義塾大学ホームページ内の
「慶応義塾研究者情報データベース」をご利用ください。 |
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