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私のグループでは、主として高分子系の統計物理学的研究を計算機シミュレーションの方法を用いて行っています。統計物理学はミクロな自由度間の相互作用から出発して、多数の自由度から成る系のマクロな性質を説明しようとするものです。高分子系は、ミクロなスケールでは分子の種類ごとに異なる化学的性質を示しますが、ある大きさ以上のスケールでは、長くて曲がり易い物に共通な物理的性質、普遍的性質を示します。このような普遍的性質の理解も、統計物理学の重要な課題です。次のような研究が現在進行中です。スリット中に閉じ込めた濃厚高分子系の緩和、環状高分子の緩和への結び目の影響、高分子薄膜のガラス転移、高分子ブラシ(一端が平面上に固定された高分子系)の緩和、タンパク質の平衡近傍のゆらぎの動的解析、高分子電解質(鎖に沿って電荷をもった高分子)の凝縮。 |
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高分子系、緩和、ガラス転移、高分子ブラシ、タンパク質のゆらぎの動的解析、高分子電解質。 |
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物理学では基礎を身につけることが重要です。それには時間がかかりますが、結果として、物理学的なものの見方、考え方が身につき、研究を楽しむことができるようになりますし、どのような分野に進んでも科学的な問題解決能力を発揮できるようになります。 |
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詳細につきましては、慶応義塾大学ホームページ内の
「慶応義塾研究者情報データベース」をご利用ください。 |
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